パン工場でバイトした話

今年初め旅行の資金のために、とあるパン工場で単発のバイトをしました。

その時のことを書きつつ、これからの食品工場はどうなって行くのか予想してみたいと思います。

 

仕事の内容

おおまかに10くらいの部門に分かれていて、仕事当日先着順にどの部門に入るかが決まっていきます。

もちろん人気の部門は早くに埋まっていき、仕事的にキツい部門は最後まで残っています。

僕は長期的に働くつもりもなく、どの部門でもよかったのでほぼ毎回ギリギリの時間に到着して空いている部門に入るということをしたので、20回ほどの勤務でほとんどの部門を経験しました。

やはり楽な仕事とキツい仕事はありますが、僕からすればどの仕事も基本的には単純作業ですぐにつまらなくなるということです。

頭を使わないでいいので、そう言う仕事に向いている人にはいいかもしれませんが。

 

働く前は食品工場全般として、ある程度は機械化して補助的に人を使っているのだろうと思っていました。

実際は機械化はしてあるものの、これでもかと言うくらいに人を使っていて思っていたのと逆に、機械を補助的に使っていると言った方が正しいと思いました。

正社員が専門的な作業をして、補助的にアルバイトを使うといったかたちで、各部門で社員10人程度+アルバイト10人程度という感じでした。

工場全体で見ると200〜300人くらいが働いて、それが昼夜の二交代制のようでした。

 

仕事内容は各部門で異なりますが、基本的には先ほど言ったように社員の補助的な役割をすることです。

パン生地を広げる、生地を載せ替える、生地に何かをつける、などなど。

あとからも書きますが、ベルトコンベアに流れて来たパンの向きを変えるとか流れる量を調整するとかしっかりとした機械を入れれば必要ないこともアルバイトの仕事でした。

 

働いてみて

先ほども書いたように機械化していると思っていたのは幻想で、人間の作業を機械が補助する程度の機械の使い方でした。

工場自体は高度経済成長機に建てられたであろう建物で、大型のものになるほどその当時の機械がそのまま使われているのだと思います。

製造ラインの機械で見た目は新しい機械であっても、流量調整のために人を使うとか、流れて来たパンの向きを変えるために人を使うとか、考えて作られていない製造ラインでした。

 

機械以外で考えると、慣れている社員に合わせてベルトコンベアを動かしているので、アルバイトにとってはそれに合わせるのに必死になって整った状態を保つのが難しいです。

それでいて「一つ一つに気持ちを込めて作ることを心がけて」なんてことを言う部門長がいたのには呆れます。

 

問題点

まずは衛生面について。

先にも書きましたが、200〜300人の二交代制で働いているので1日に500人以上が出入りしています。

工場に入る前と製造ラインに入る際に粘着ローラーを使って毛髪や埃を取り除くのですが、500人が粘着ローラーを1日4〜5回かけることを考えるとどれだけの粘着ローラーが使われるのか。。。

粘着ローラー使いすぎだし、かけたからといって完全になくなるわけではないでしょって思うんですけどね。

大抵慣れている社員は適当にかけてるだけで、形式だけになっているというのが現実ですね。

 

次に設備面と人材について。

先にも書いた通り無駄に人を使って工場を動かしているので、完全な機械化をした方がいいと思いました。

ただこの点については工場自体の建物の寿命が来ない限りは不可能かなと。

建物自体がシステマティックな作りになっていないので、各工程が連続的になっていない部分があるため、一部の機械を入れ替えただけでは人を使わない製造ラインにすることは容易ではないと思います。

しかしながら、そこで働くことしか考えていない人がいると完全機械化も難しいのかと思います。

 

これからの食品製造業の仕事

「こんなことにも人を使っているのか」と言うのが働いてみての感想。

「こんなことは機械化できるのに」とも思ったが、それをしないのは経営者の判断と、現場で働き続ける人間の問題。

 

これからはどんどん人を必要としない製造ラインを作ることは可能だろう。

綺麗に並べるとか、ほぼ見るだけが仕事になるとか、そんなことは今の時代には人を使わなくても機械にできるはず。

 

経営者が「雇用を創出する」とか言いますが、機械のような使い方をするのが雇用と言えるのだろうか?

しかしながら僕のような考えをする人もいれば、機械のような使われ方でいいと言う人もいるわけでこれはなんともならない話でもある。

でも僕は20世紀的な仕事はどんどん機械化してしまい、新しい働き方に変化していくことの方が将来にとっていいと思う。

ベーシックインカム導入してでも、こういう仕事がなくなればと切に願うばかりです。

 

 

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